放課後
すっかり元気になった愛華。
授業終わり、由莉と正門へ向かっています。
愛華「昨日ありがとう、お家まで運んでくれたみたいね」
由莉「ううん、元気になってよかった」
愛華「昨日の記憶ないのよ」
由莉「え?」
愛華「学校着いたとこまでしか覚えてなくて」
由莉はよかったのか、あの時甘えてきたのは寝ぼけてたからか、ちょっと残念なような。
愛華「それでね、由莉に聞きたいことあって学校行ったのに、聞けなかったのよ」
由莉「え。」
愛斗とのこと、愛華に聞かれたけど…覚えてないのか。
愛華「ねえねえ、聞いていい?」
由莉「…ちょっと…」
愛華「なんで〜」
愛華が由莉に詰め寄ります。
と、正門で愛華を迎えにきた晴翔とばったり。
晴翔は焦った様子でダッシュでこちらにやってきます。
そして愛華と由莉の間に入り込みます。
晴翔「ちょ、ちょっと近くない????」
愛華「…くっついて何が悪いの」
愛華が呆れた顔をします。
晴翔「え、嫌、だって…」
由莉と晴翔は気まずそうに顔を逸らします。
何も知らない愛華は不思議そうに2人を見比べます。
愛華「…どうしたの?」
由莉「あ、いや」
晴翔「…うん。なんも。」
愛華「なんかへんよ」
由莉「へ、んじゃないよ、じゃあ、私はこれで、ごゆっくり…」
晴翔「あ、ありがと、行こっか、あい。」
由莉にキスを先越された(と思い込んでいる。実際はしてない)のと、愛華のことが好きだったことを知った衝撃で、晴翔は感情が迷子。
愛華「…はる、聞いてる?」
晴翔「え?」
愛華「…もー」
晴翔「ごめん、ぼーっとしてて…」
晴翔が頭をぐしゃぐしゃとかきました。
愛華はその顔をジーーっと見つめ。
愛華「…はる、海行こ」
晴翔「…え?」
続く