振り回される?

 

葉子は面倒見がよく、彼氏に尽くすタイプで、

 

割と彼氏が途切れない。

 

しかし、その彼氏が毎回ダメ男で

 

悲しい目にあってます。

 

今日は彼氏とお家デートの予定。 

 

cafe branchでのんびりしながら夕食メニューを考えています。

 

 

理玖「なんか楽しそうですね!いいことありました?」

 

葉子「夜ご飯のメニュー考えてて」

 

理玖「へー!料理お得意なんですか?」

 

葉子「うん、料理しか自慢できることないかな」

 

理玖「すごいですね〜食べてみたいです、葉子さんの料理」
  (爽やかキラキラスマイル)

 

葉子(ま、眩し…)
「理玖君も上手そうだけど…なんとなく」

 

理玖「いやぁ〜僕不器用なんで、おにぎりしか作れないです」

 

葉子「…それ料理?笑」

 

理玖「…料理って言ってくださいよぉ〜」

 

葉子(あぁ、こんな陰キャなわたしにも爽やかスマイルで雑談してくれるなんて。。本当にいい子だなぁ…)

 

なんて考えていると、スマホが鳴りました

 

葉子(あ、彼氏からだ…)



理玖「お待たせいたしました〜コーヒー…ってどうしました?」

 

 

葉子「…またドタキャン…」

 

理玖「え?ドタキャン?」

 

葉子「今日ね、彼氏が来て夜ご飯一緒に食べる予定だったんだけど…
   友達と遊ぶからいらないって…」

 

理玖「葉子さんの方が先に約束してたんですよね?」

 

葉子「そうだね…」

 

理玖「そんな…」

 

葉子「しかもね、メインの料理は昨日から煮込んでたから…どうしよっかなって」

 

理玖「…葉子さん…」

 

葉子「気にしないで…いつものことだから」

 

理玖「僕食べたいです」

 

葉子「え?」

 

理玖「店からタッパー借りるので、家には上がらないので…」

 

葉子「いや、そんな悪いよ」

 

理玖「葉子さんのご飯食べてみたいんです…ダメですか?」
  (きゅるきゅるの上目遣い)

 

葉子「い、いいよ」

 

理玖「ほんとですか!やったー!」

 

葉子(…わたしはこれを断れるほど薄情ではなかったんだ…よかったまだ人間)

予定がなくなったので、そのままカフェで時間を潰しながら理玖を待つことに。

 

葉子(そういえば理玖くんの私服初めて見るかも)

 

理玖「お待たせしました!」

 

葉子「……????!!!!」

 

理玖「? どうかしました?」

 

葉子「リリリリ理玖くんって…」

 

  

葉子「高校生なの?!」

 

理玖「はい!高3です!」

 

葉子(L D K!!!)

 

 

理玖「もしかしてもう少し上に見えました?」

 

葉子「や、だって、めっちゃしっかりしてるから…」

 

理玖「え〜やった〜(爽やかスマイル)」

 

葉子(眩し…こりゃ街灯いらんな)

葉子は大学の近くに一人暮らししており、

 

cafe branchから近いアパートに住んでいます。

 

理玖「わ、めっちゃ近いんですね」

 

葉子「だからついね、branchに寄りたくなるの」

 

理玖「よかった、葉子さん近いとこ住んでて」

 

葉子「なんで?」

 

理玖「え?お店来れなくても通りすがった葉子さんに会えそうだから。」

 

葉子「////////????!!!!」

 

理玖「?どうしました?」

 

葉子「つつつ作ったの一回あっためるから中入って!」

 

理玖「ここで待ってますよ?」

 

葉子「いやでも」

  (はっっっっっ流石に部屋入れはキモかったか??)

 

葉子脳内の天使「女の子の部屋に入っちゃういけないって気を遣ってるんだよ!葉子彼氏いるし。」

 

葉子脳内の悪魔「彼氏なんて今どうでもいいだろ?

        早く中に入れないともし見られたら噂になるぞ?

        DK連れ込んでこんでるって

        だれも見てないうちに入れちゃえって!」

 

葉子脳内の天使「だめよ!彼氏になんて思われる?」

 

葉子脳内の悪魔「入れちゃえって!仲良くなりたいって思っちゃってんだろ?」

 

 

葉子「…玄関でもいい?」

 

理玖「あ、すみません、お邪魔します〜」

 

葉子(すまんな彼氏よ。寒空の下DKを外に放置なんて出来なかったんだ)

 

 

料理を温め、タッパーに入れて渡しました。

 

理玖「めっちゃ美味しそう…食べるの楽しみです!!」

 

葉子「口に合わなかったら無理しないでね…」

 

理玖「合わないわけないじゃないですか、葉子さんの手作りなんだから」

 

葉子「////…っっっっっっ」

 

理玖「じゃあまた!」

 

葉子「あ、うんまたね」

 

理玖はパーっと歩き出したと思ったら、戻ってきて

 

 

(夜空に輝く星のようなキラキラスマイル)

 

葉子(膝から崩れ落ちる)

  「………尊いっっっっっっっっっ」

 

この夜キラキラスマイルとちょっと罪悪感で眠れませんでした。

続く

 

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