柚葆はどうにかして井間と芽衣を復縁させたい。
きっと、何かの勘違いとか、変な気の使い方してるだけだもん。
ちゃんと話てないんだろうな、何でって聞くの怖いのわかるけど。
愛華「あら?柚葆、午後の講義は?」
柚葆「愛華こそどこ行くの?」
愛華「井間さんのお兄さんの会社に…奥様のところに戻るよう言いに行くの」
柚葆「え?なにそれ…って…ああ!!」
そうだ、一回浮気騒動の時の…
別れたのそれ絶対関わってるに違いない。
芽衣は気づいてないかもしれないけど。
柚葆「いや行動力…」
愛華「芽衣のためだもの」
柚葆「そうだけど、あんまりお嬢様の力技使わないじゃん…?」
愛華「少し似てるのよ…だから、つい肩入れしちゃうの」
柚葆「誰に?」
愛華「弱虫な白鳥さん」
すごくモテるし、何人も付き合ったりしたことあるのに、
本当に好きな女の子になると弱虫になるのね。
・
愛斗「っくしゅん!!」
バレエスタジオで小さくくしゃみをする愛斗。
夏樹「…風邪引かないでくださいよ…うつったら困るんで」
愛斗「全然元気だよ?僕」
夏樹はたびたび愛斗とレッスンするようになりました。
共演をきっかけに仲良くなり、
夏樹はバレエにはまった。
愛斗「気をつけて帰るんだよ?」
夏樹「女装してるからバレないよ」
愛斗「女装してる方が世間的には危ないよ…」
夏樹「中身は男だし」
力こぶを見せる夏樹。
愛斗はふわっと笑いかけ、手を振りました。
・
その頃、愛華と柚葆は井間の兄の会社に到着したよう。
柚葆「…芽衣も頑張ってるから…絶対説得させようね」
愛華「…一発よ」
愛華のふっと不敵な笑みに柚葆はゾクっとしました。
愛華って、自分のためには権力振りかざさないけど、
大事な人守るためだったらどんな手でも使うんだろうな…
会社の入り口で、肩をぶん回す準備をする柚葆
井間の兄にガツンと言ってやるんだから…
受付に足を運びます。
愛華「井間ゆきひろさんっていらっしゃいますか?」
受付嬢「は、はい。おりますが…」
愛華「私、こういうものです」
と、見せたのは愛華の会社の名刺?
愛華が大手の取引先の令嬢と分かったのか、
受付嬢は焦った表情で。
受付嬢「あ!え、い、今すぐご案内いたします。」
愛華「案内は大丈夫です。代わりにこちらをお渡ししていただいてよろしいでしょうか?」
受付嬢「は…はい。」
愛華「それと、今日中に対応お願いいたしますとお伝えください」
受付嬢「かしこまりました…」
愛華「では」
すぐにその場を立ち去る愛華。
慌てて追いかける柚葆。
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柚葆「え?会わなくていいの?」
愛華「乗り込んで、事を大きくされたら働きにくいでしょ?」
柚葆「…そっか、めっちゃ乗り込んで説得するつもりだった」
愛華「ふふふ、パワフルね」
愛華ってこういうところ大人だよなぁ、社会人とか大人に対して。
変なところあるけど。
やっぱり小さい頃からそういう社交場にいたからかな。
柚葆は愛華に尊敬の眼差しを送ります
柚葆「私来なくても全然愛華大丈夫だね…私1人だったら大揉めして終わってたわ」
愛華「あら?柚葆がいて、心強かったわよ?」
柚葆はにっこりして、愛華に抱きます。
柚葆「そっかぁ〜!」
愛華「柚葆、暑いわ?」
柚葆「じゃあパフェ食べ行こー!」
あとは芽衣、がんばれ。
続く