ちゅんちゅん…

小鳥の声…本当にちゅんちゅん言うんだ…って

柚葆「ぁぁぁぁぁ!!!」

あの後雰囲気に流されて…

 

昨日の夜のこと、

ホテルの部屋に着くなり、激しくキスをするだいち。

柚葆「…ちょっと…待って…」

だいち「待たない…」

柚葆の手を握り、壁に押し付け、

だいち「…何年待ったと思ってんだよ…」

熱を帯びた目で見つめるだいち。

再び、キスの波に溺れていきました…

 

また思い出してジタバタ。

だいち「…んだよ、うるせえな…」

上裸のだいちがむくっと起き上がりました。

昨日は暗くてあんまり見えなかったけど…
細くしまった体が目のやりどころを困らせる。

だいち「照れてんの?」

嬉しそうににやりと笑うだいち。

柚葆「あーもう…なんでこんなすぐこんなことにぃ」

だいち「もう大人だろ、そんなの気にすんな、それに…」

だいちは柚葆を両腕で引き寄せておでこをコツンとあてて、

だいち「昨日、可愛かったけど?」

柚葆「////!!!!」

朝から甘ったるい声出さないでよ!!!
恥ずかしさを隠すかのように
だいちの腕を振り払いベットを飛び出す柚葆。

だいち「待てよ」

だいちも立ち上がり、
柚葆は後ろからグイッと抱きしめられる。

柚葆「ちょっと!危ないって…」

だいち「おいてくなよ…」

耳元でボソッと呟くだいち。

か、か、かわいいい!

急にデレるのやめて欲しい。
可愛いからほんと。

頬にちゅっとキスをして、だいちは自分の服を拾いに行きました。

これからずっと手のひらで転がされるのか、

まあ、嫌じゃないけど??

 

みんなにも報告しなきゃ、
ちょっとにやけちゃうかも…

るんるんでみんなの元へ向かうと…
なんだか、空気重そう、

柚葆「お、はよう、どした?」

みんな暗い顔で…芽衣に至っては涙目?

柚葆「え、芽衣?泣いてるの?」

芽衣が泣いてると心臓がぎゅーーーっとなる。
芽衣の元へ行き、背中を摩ります。

菻「芽衣と井間さん。別れたんだって」

柚葆「はぁぁぁぁぁ!!!なんだこのスケコマシ!!ぶっ潰す!!」

葉子「や、やめて、本当にやりそうだから」

葉子が柚葆の袖を引っ張ります。

柚葆「な、なんでよ?なかよしだったじゃん…なんで」

芽衣「…ほんと、なんか悪いことしたかなぁ…」

由莉「聞いてないの?」

芽衣「うん…」

由莉「今からでも聞いてみたら…むりか」

芽衣「…怖くて聞けない…」

あんなに明るい芽衣が、涙を流すなんて。

今までは別れても、別れちゃった!次!!って明るく笑い飛ばしてたのに…

しかも、この前までは、芽衣から好きじゃないなら別ればいいから!とか言ってたのに、

本当に好きだったんだ。いつのまにか。

スッとハンカチを渡す愛華。

芽衣「…っごめんね」

するとスクっと立ち上がり、どこかに行ってしまいました。

柚葆は自分の話は…また…今度だ。
井間さんへの怒りがまた止まんなくなりそうだったが、
あの人が別れようなんて、
なんか、理由絶対あるはず。

 

続く

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