放課後

愛華は授業が終わり、帰ろうとしていると、建物の壁にへばり付いている柚葆がいました。

 

愛華「どうしたの?」

 

柚葆「…会いたくない人が校門に…」

 

愛華「?」

 

校門の方を見てみると、この前晴翔が連れてきた、黒髪の男の子。だいちが、井間と喋っています。

 

愛華「なんで嫌なの?」

 

柚葆「あいつは私の黒歴史を知ってる敵なのっっ」

 

だいち「誰が敵だって?」

 

柚葆「いやぁぁぁ!!!!」

 

柚葆は愛華の後ろに隠れました。

 

柚葆「なんでいるのよぉ!!」

 

だいち「柚葆ちゃんを覗きに?」

 

柚葆(引)

 

だいち「嘘だって、井間さんに用事、六花の建築、有名だから」

 

井間「一緒にやることあって」

 

柚葆「なんで有名なのよー、転校したい」

 

由莉「大学で転校なんて聞いたことないわ」

 

ちょうど由莉が通りかかりました。ちょうど帰るところだったよう。

 

柚葆「わたしが一例目にでもなってやる」

 

だいち「じゃあ、柚葆ちゃんまた遊ぼうね〜」

 

柚葆「無理」

 

井間「そういえば、晴翔くん今日一緒じゃないんだ、用事あるんだっけ?」

 

だいち「なんかー、高校の友達を愛華さんの友達に会わせるって言ってたけど…愛華さん知らないの?」

 

愛華「はるの高校の友達…坂本君?」

 

ってことは、と、由莉を見ると
由莉がそーっとその場を去ろうとしていました。

 

愛華「由莉、はると遊ぶの?」

 

由莉「う、うん…」

 

由莉は晴翔に気を遣ってなるべく愛華と2人でいるところを見せないようにしていました。

 

愛華「あいもいくっ」

 

そう言われると断れない由莉。

 

井間は余計なことしてしまった…由莉に目配せして、ごめん、と言いました

 

続く

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