授業が終わり、帰りの準備をする愛華。

 

いつも男子達に声をかけられています。

 

愛華は興味ない人とは男女ともに喋らないし、あまり興味を示す人もいません。

 

そんな中、唯一仲良しな幼馴染がいます。

 

晴翔「あい〜、帰ろ〜」

 

大学の入口に迎えに来たのは、幼馴染の晴翔。

 

別の大学に通っていますが、よく迎えに来てくれます。

 

愛華のことを唯一『あい』って呼ぶのでよく彼氏では??と噂されますが。

 

周りの声「でもさ、昨日ベンツ出迎えに来た人いたよね。スルーされてたけど」

 

周りの声「この前も合コン行ってたし」

 

周りの声「社長とつきあってるんじゃないの?噂だけど」

 

周りの声「あの人普通の大学生っぽいしね〜」

 

そう、2人は付き合っていません。

 

晴翔はいつも愛華に振り回されています…

大学に入ってから、愛華の交友関係は広がり

 

(主に由莉のせい、人生経験と言って連れ回している)

気を揉む晴翔…

 

愛華「…?どうしたの?」

 

晴翔「…合コン行ったの?」

 

愛華「うん」

 

晴翔「…またどっかの社長に声かけられたの?」

 

愛華「うん」

 

愛華がモテるのは今に始まった話ではありません。

でも、今までは学校も同じで、ある程度見張ることができていましたし、

愛華が人に興味を持ったところを見たことなかったので、

焦ることはなかったのですが。

これだけ人と会っていたら、自分より仲の良い男性に出会ってしまってもおかしくないと

晴翔はかなり焦っています。

愛華「あ、明日もね、由莉と遊ぶの」

晴翔「…絶対男も来るじゃん…」

愛華「いつも来るよ、何人か。」

いつもは我慢していますが、今日は不安が募り、

 

晴翔「…。ねえ、あい…」

 

愛華に振り回されて、由莉と反省会までがいつものルーティン。

由莉と愛華と晴翔は中学の時の同級生です。

由莉は晴翔のことを応援(?)をしています。

晴翔「他の男のこと興味示してないのはよかったけど…

普通『え?嫉妬してるの?はる、きゅん❤︎』とかってなるだろ〜」

由莉「彼氏以外…ってか彼氏にも言われたら重いんだけど。」

晴翔「え、まじか…

   まあ、誰と遊ぶのも愛華の自由だけど〜わかってんだけど〜」

由莉「そんな言うなら早く告って付き合えよ」

晴翔「…そんな簡単にできないよ…初恋だもん。」

由莉「乙女か……一途だね…。」

晴翔「19年…もうすぐ20年…ずっと好きだわ」

由莉「生まれた時から好きなの?」

晴翔「もう、記憶あるうちはずっと好き、物心ついた頃はもう」

由莉「それ、早いとこ愛華に伝えなね…」

晴翔「おっし!次遊び行こって誘うわっ!」

由莉(進展は程遠いかな…)

 

晴翔の想いは実るのでしょうか…?

続く

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