今日の食堂は由莉と菻と芽衣がいます。

今日は晴翔の話題で盛り上がってます。

芽衣「ねぇ、晴翔くんって実はスパダリじゃない?」

菻「高身長、高学歴、おまけにイケメン、明るいし、めっちゃ優しそうだし」
由莉「普通にモテてたよ、晴翔」
菻「そうだよね、モテるよねありゃ」


芽衣「愛華がいたらみんな手出せなかっただろうし、愛華への異常な愛でみんな引いてたけど」
菻「今学校別じゃん、めっちゃ告られ祭りだったりして」
由莉「どうなんだろ…西工大って女の子少ないから」
菻「や〜ほっとくかなぁ、数少ない女子達」
芽衣「あのスペックだもん…」

そんなスパダリ(?)の晴翔の日常を覗いてみましょう。

晴翔のある一日

晴翔の一日。

5:30

起床。
両親が共働きなので、朝ご飯の他に弟と両親、自分のお弁当と、祖父母のお昼ご飯を作る

6:30

弟を起こしに行く、

晴翔「ゆーとーーー、起きろー」
裕翔「なんだよ!うるせーな起きてるわ!!」
起こしてあげているのに毎回ひどい言われようである。
晴翔「朝ごはんと、弁当、食べたら水つけておけよ」
裕翔「わかってるし」
ついでに立ちながら朝食をとる。

7:00
自分の準備
歯を磨いて、髪セットして…服が少ないことに気づく。
晴翔「…あれ。シャツない…」
どこいったんだろと不思議に思う。

7:30
両親を起こす
晴翔「起きてー」
そして、大学へ出発。
裕翔「おーい!俺の道着は??」
晴翔母「ママのハンカチどこ?」
晴翔父「ネクタイない!」
晴翔「ぬぁあ、もう、こっち!」
晴翔祖母「朝から賑やかだね」
晴翔「わぁ、ゆっくり歩いてね、」
晴翔祖父「散歩行ってくる」
晴翔「おじーちゃん!まず朝ごはん食べて!!」

8:30
ダッシュで大学へ向かう

晴翔「間に合った…」
せいや「おせーよ!いっつも」
さゆり「席とってあげたよ〜」
だいち「今日も忙しかったの?」
晴翔「いつも通りだよ」

 
12:30
お昼休み
せいや「お前すげーよな、毎日弁当持ってきてるじゃん」
晴翔「ふつーだよ」
さゆり「あの幼馴染の子に作って貰えばいいのに」
晴翔「あい?あいは料理多分しないよ」
だいち「お嬢様なんだっけ?」
晴翔「そうそう」
せいや「そういや、さゆりも弁当作ってきてるよな」
さゆり「まあねっ一人暮らしお金かかるんだもん」
晴翔「…俺も一人暮らししたいなぁ」
だいち「したらいいのに」
晴翔「家族の世話と金がない」
せいや「どうにかなるだろ!頼んでみろよ」
晴翔「そうだなぁ〜」

と言いつつ、家族が心配になって出て行けないんだろうな、
と、思う晴翔。

 

13:30
午後の授業が休みで、
広場でパソコンを並べ
コンペの作品を作っています。
せいや「今回もすげえな…」
だいち「優秀賞かっさらう気だな」
晴翔「おう」
さゆり「ってかさ、最近寝てるの?心配なんだけど」
晴翔「眠いんだけど、夜寝付けなし、寝てもなんか浅い、けどまあ、大丈夫」
さゆり「大丈夫ならいいんだけど」

だいち「そういえば、ピアス、いっつも同じのだよね」

さゆり「そうだよ!私たちが誕生日にあげたやつつけてきてくれたことないよね?」

晴翔「あれ、そうだった?」

さゆり「絶対似合うからつけてきてよ〜」

晴翔「はいはい今度な」

ピコン
愛華からメッセージが
愛華『授業終わったけどはるどこ?』
晴翔「やべっ!今日もう終わりかよ」
だいち「え?またお迎え?」
せいや「毎日よーやるなぁ」
さゆり「忙しいんだから今日はやめとけば?」
晴翔「俺が会いたいんだよ、じゃな!」

晴翔は颯爽とかけて行きました。
さゆり「こんな忙しいのに、迎えに来させるのやばいね、どんだけわがままお嬢様なんだか」
だいち「家族と幼馴染の世話とコンペ完璧にこなしてるもんな…」
さゆり「私がお嬢様なら、お手伝いさんとか貸してあげるのに」
せいや「カッコつけたいんだろ、愛しの幼馴染の前では❤︎」
さゆり「晴翔、もっと大事にしてくれる人好きになればいいのに」
だいち「もうすぐ片想い歴20年?」
せいや「俺だったら心折れそ」

14:00
六花大学に着き、愛華と合流できました。
晴翔「ごめん!遅くなった…」
愛華「…顔色悪いよ?」
晴翔「え、大丈夫大丈夫」
愛華「まっすぐ帰ろ」
晴翔「でも、あい、レモンケーキ食べ行きたいって…」
愛華「はるが作ってくれたのまだあるから、一緒に食べましょ?」
晴翔「俺大丈夫だよ?」
愛華「…」
疲れていることに慣れてるのか、鈍感なのか、
愛華は晴翔が限界を迎えてたおれることを知っています。
特に、『大丈夫』と言うときは決まって大丈夫ではないのです。
愛華「はるのケーキの方が美味しいから、いいの」
晴翔「え?本当?じゃ帰ろ」
愛華にケーキを褒めてもらいルンルンな晴翔。
晴翔のケーキがとっても美味しいことは本当ですが、
これは直接帰らせるため、
晴翔を休ませたいと言ったらまた『大丈夫だから』と言いかねない。
愛華は普段口数少ないタイプですが、頭の中ではいろいろ考えています。
それを知らない人はただのわがままお嬢様に思ってしまうようですが。

15:00
愛華の家につきました。
愛華の家は超豪邸。お手伝いさんが迎えに来て、鞄を持とうとします。
お手伝いさん「おかえりなさいませ」
晴翔「いいですよ、俺のは」
愛華「はる作ってくれたケーキとハーブティーお部屋に持ってきて」
お手伝いさん「かしこまりました」
晴翔「あ、俺も手伝います」
お手伝いさん「これが仕事なので〜ごゆっくりなさってください」
晴翔「…いつもすみません」
愛華「私が手伝おうかしら?」
お手伝いさん「いえ!お嬢様はお部屋でお待ちください」
愛華にケーキを切り分けるのもお湯を沸かせるのもやらせてはいけません。
事件現場のようになるんだとか。

 

15:30
愛華のお部屋でケーキを食べる2人。
晴翔は何回も来てるはずの部屋なのに、毎回そわそわしてしまいます。
愛華「どうしたの?」
晴翔「いや、相変わらず広いなぁ…って」
もちろん豪邸なので愛華の部屋も広々。
ソファとテレビもおしゃれなドレッサーもお姫様のようなベットもあります。
晴翔がそわそわしているのは豪華な部屋のせいではありませんが。
愛華がとっても美味しそうにケーキを食べています。
晴翔「ほんとレモンケーキ好きなんだね」
愛華「おいしいっ」
晴翔「よかった」
その顔に見惚れている晴翔。
一人暮らししたら、愛華と家が離れてしまうのか…それは寂しいな…など不意に頭によぎりました。
愛華「はるこの後予定あるの?」
晴翔「ん?特にないよ」
本当はコンペが山積みで寝る時間もないのですが、愛華と一緒にいる時間を削るわけにはいきません。
愛華「映画見よ」
晴翔「うんいいよ、あ、ホラー系はなしね」
2人で並んでソファに座りました。
いつもはホラー系やめてと言っても、無理やり見させてくる愛華ですが、
今日はとーーーーっても穏やかな映画。
疲れが溜まっている晴翔はうとうとしてしまい。
晴翔(コテンッ)


眠ってしまい、愛華の肩にもたれかかりました。
愛華「寝ちゃった?」
流石に愛華の華奢な肩には重たくなり…そっと晴翔の頭を

20:00
晴翔「…あれ、俺寝てた…?」
愛華「おはよ、ぐっすり寝てたね」
晴翔の顔を上から覗き込む愛華。
ん?頭に柔らかい感触。愛華の香り…って


晴翔「わぁ!!ごめん!!!」
起きたら愛華に膝枕されていた晴翔。
慌てて飛び起き、顔が真っ赤に。

愛華「赤ちゃんみたいで可愛かったのに…」

晴翔「デカすぎるし可愛くねえだろ!」
愛華「重くなかったよ?」
晴翔「いや、そう言う問題じゃなくて…やべっ!」
と、時計を見てまた焦る晴翔。
晴翔「夜ごはん作ってねぇ!」
愛華「あ、それならさっき裕翔から電話あったよ?」
晴翔「え?なんて?」
愛華「まだはるに甘えてるのねって言ったら怒って電話切られたの」
晴翔「お、おう、そっか」
愛華「もう少し寝る?」
晴翔「久しぶりに熟睡できたから、ありがとう」
愛華「はるは頑張り屋さんだね」
晴翔「…そうかな?それはあいもでしょ?」
愛華「…」
自分がどんだけのことをこなしているか気づいていないようです。
自分を大事にしてほしいのに、

じゃあまた明日、と晴翔は家に帰りました。

21:30
コンペを進めています。
熟睡できて、スッキリしたのか、さくさく進みます。
そしてたまに、愛華の膝枕を思い出して悶えています。
晴翔「はぁぁ…独り占め…したい」
どうか、あの写真のイケメンと何もありませんように。
その前に自分が告白すればいいのか…
でもこの関係を壊したくもない。
晴翔「あーーーどうしたらいいんだよもーー」
裕翔「うるせーなー!隣まで聞こえてるっつーの!!」
晴翔「…はいはい」
ため息をついてから
晴翔「…あい…俺のこと…好きだったりしないかな…」

24:00
お風呂に入る
ピアスを外すとき、ピアスの穴を開けた思い出を思い出す。

高校生の頃

晴翔「卒業したらピアス開けたいな…でも痛いよな…」

とボソっと呟いた晴翔。

卒業後、愛華も開けたいなと思ってサクッと由莉に開けてもらいましたが、

晴翔は怖くて断ってました。

ある日の愛華の家で遊んでいましたが、受験の疲れが取れておらず、晴翔はソファの上で眠ってしまいました。

晴翔は眠った頃合いを見計らい、愛華はピアッサーを手に持ち。

バチン

晴翔「あーーーーーーー!!!!!」

晴翔の叫び声でお手伝いさん全員愛華の部屋に集まってきました。

お手伝いさん「どうされました?!?!」

愛華「お耳に穴あけといたよ、はる」

そのあとお手伝いさんにこんっこんと怒られた愛華。

お手伝いさん「晴翔さんに謝ってください!」

愛華「…ごめんね」

晴翔「い、いいんです、大声出してすみません…」

お手伝いさんが部屋を出たあと、愛華は心配そうに晴翔の耳を見つめます。

晴翔「あい、怪我してない?」

愛華(コクッ)

晴翔「ならよかった、」

そのあと口を尖らせて、晴翔に可愛らしい箱を渡しました。

晴翔「?」

愛華「これ、はるに、して欲しかったの…」

晴翔「もしかしてピアス?」

愛華「うん」

愛華は晴翔がピアス開けたいと聞き、早速買って用意ていたそうです。

晴翔「…ありがとう…大事にする…」

晴翔は嬉しすぎて耳の痛みなんて忘れていました。

深夜2:00
流石に頭が回らなくなり寝る。

そういえば、愛華の部屋に自分の服と同じような服が丁寧にハンガーにかっかっていたような…と感げながら眠りにつきました。

 

晴翔が毎日の忙しさを乗り切れるのは、愛華をいう癒しがあるからなのをどれだけの人がわかっているでしょう

続く

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