次の日…

 

いつものように食堂に集まった6人。

 

明らかに菻の様子がおかしい、

 

いつもだったら元気よく賑やかに登場するのに。

 

今日はぼーっとしていて、話しかけても空返事。

 

由莉「菻どした?ぼーーーっとして」

 

菻(もじもじ)「んー…」

 

柚葆「なんでも相談乗るよ?ほら言ってみ」

 

菻「…あのね…こ、告白…された…」

 

愛華、由莉、葉子、芽衣、柚葆「……」

 

由莉、葉子、柚葆「ええええええ!!」

 

柚葆「誰??誰に???」

 

菻「奏…」

 

芽衣「やーーーっと言ったか奏くん」

 

柚葆「芽衣は知ってたの???!!!」

 

 

芽衣「奏くんずーーーっと菻の事好きなんだよ?

 

   最近2人っきりにしようって、みんな気遣ってたんだから〜」

 

菻「だから最近みんな予定合わないって言ってたの???」

 

芽衣「そうだよ!奏くんの友達が2人きりにさせよーって言って」

 

菻「あええ、そうだったんだ…」

 

柚葆「そんなずっと2人で遊んでたんならなんかあるかもって気付くでしょ?!」

 

菻「全然気付かなかった。。。」

 

由莉「男女の友情ってあるようでないんだな〜」

 

葉子「妙に説得力あるからやめて」

 

芽衣「それで?オッケーしたんでしょ?」

 

菻「あ、いや…まだ…」

 

柚葆「はあああああああ???

 

   断る理由なんてないでしょお??」

 

 

菻「…そうなんだけど…友達って思ってたから…」(小声)

 

柚葆「もう!!!大丈夫だって!付き合っちゃいなさいよ!」

 

菻「だって…」

 

 

 

葉子「まあまあ落ち着いて」

 

愛華(菻によしよしする)

 

友達から始まる恋もありだと思いますが…

 

菻には何か引っかかることがあるのでしょうか?

 

すると、後ろから…

 

奏「菻…」

 

 

 

由莉「ええ?ちょっと菻??」

 

奏「また逃げられた…」

 

芽衣「意識しすぎじゃん…」

 

由莉「甘酸っぱいねえ…初だもんね菻の浮いた話」

 

奏「あ…俺が告ったの知ってる…か。」

 

由莉「何、ずっと逃げられてるの」

 

奏「あ、はい…ちゃんと話したいんですけど…」(頭を掻きむしる)

 

柚葆「見つけてあげるから、今度奏くんのお友達と合コン開いてよ❤︎」

 

奏「え?」

 

葉子「ほっといていいから…」

 

奏「まあ。。なんとかするんで、ありがとうございます」

 

奏は少し寂しそうに去っていきました。

 

奏の講義前

 

奏は講義前、菻のことが気になって浮かない顔をしています。

 

奏「は〜…」

 

井間「奏…どうした?」

 

奏「あれ?井間さん?」

 

 

奏の一つ上の先輩、3年生の井間がやってきました。

 

奏と同じ学科で、仲がいいんだとか。

 

ちなみに2年連続ミスターコン優勝しているイケメン。

 

奏「どうしたんですか?2年の授業ですよ?」

 

井間「教授の手伝いで、それで?奏はなんで元気ないの?」

 

奏「あー…井間さんって、女子に告白して、避けられるようになったら。どうします?」

 

井間「避けられる?」

 

奏「井間さんみたいにモテる人はそんな経験ないっすよね…」

 

井間「えー、いやでも、その子恥ずかしがってるだけなんじゃない?」

 

奏「えー、菻がそんな照れたりするところ見たことない。。」

 

井間「菻ちゃんっていうんだ」

 

奏「…そうです、あの食堂によくいる6人グループの」

 

井間「へー、俺も知ってる…俺仲良くなりたい子いるから話してみよっかな〜」

 

奏「あ、ちょっと!井間さん!」

 

井間「何?」

 

 

奏は少し心配になってその後の講義に集中できませんでした。

 

菻を捜索?

 

奏「菻のやつどこ行ったんだよ…」

 

奏は菻を探していますが、なかなか見つかりません。」

 

そんな奏を影から覗く人が…

 

芽衣「いい加減話したら?」

 

菻「無理だ…」

 

 

芽衣「案外普通に行けるって!」

 

菻「あーーーなんで今まで恋愛の修行積んでこなかったんだろ!」

 

愛華(よしよし)

 

芽衣「菻!大丈夫だって!」

 

 

 

頭を抱える菻の元に、背後から…

 

井間「君が菻ちゃん?」

 

バッと後ろを振り返る3人。

 

 

芽衣「え?菻?知り合い???」

 

菻「いやいや有名だけど話したことないよ??」

 

愛華「?どなた?」

 

芽衣「え?知らないの?2年連続でミスターコン優勝してるじゃん!」

 

井間「ははは、僕のこと知ってくれてるんだ、改めて井間です。奏と学部同じで」

 

菻「あ、ソウナンデスカ…」

 

イケメン先輩を目の前にして緊張する芽衣と菻。愛華は興味なさげ。

 

井間「奏ね、菻ちゃんと遊ぶ日とか、次の日もいっつも嬉しそうなんだよ」

 

菻「え?いつも普通にくだらない話して…

  しょうもないことして…そんな感じですよ?

  しかも車でいびきかきながら寝てたこともあるのに」

 

井間「でも、女の子に誘い、ほぼ断ってるし…」

 

菻「え。なんで…可愛い女の子…いっぱいいるのに…」

 

井間「なんでだろうね…ほら、奏に聞いてみな。」

 

菻「……」

 

奏「全然見つからねえ…」

 

ドドドド…と後ろから地響きが

 

 
奏「ええ??菻??どこ行ってたんだよ?」

 

菻「奏!話しようっっっ」

 

奏「…うん」

 

cafe branchにて

 

理玖「いらっしゃいま…せ」

 

菻が緊張のあまり物凄い形相で来店。奏は半笑いしています。

 

菻「2人ですっ」

 

理玖「お好きなお席どうぞ…」

 

席について水を一気飲みする菻

 

奏「…大丈夫?」

 

菻「うんっ喉乾いてたから…」

 

しばらくしてからもずっとモジモジしている2人。

 

奏「菻…びっくりしたよね…急に告白して…」

 

菻「ごめん…逃げまくってて…」

 

奏「ううん…俺と…付き合うの嫌?」

 

菻「嫌なわけないじゃん!」

 

奏「…え?ほんと?」

 

菻「でも…私…愛華みたいに可愛くないし。由莉みたいに色気ないし。

  葉子みたいに料理上手じゃないし。芽衣みたいにスタイル良くないし。

  柚葆みたいに女子力ないし。。。。

  彼女っぽいことできる自信ない…」

 

 

奏「菻、俺、別に『彼女』が欲しいわけじゃないよ?」

 

菻「え?でも付き合おうって?」

 

奏「菻だから付き合いたいんだよ」

 

菻「…私ほんっとにこんな感じなのに??」

 

奏「知ってる、それがいいんだよ」

 

 

奏「いつも通りでいて?」

 

菻「〜〜〜//////無理だよ!!!」

 

奏「ははっ、照れてるの初めて見たわ〜」

 

菻「…私のこと好きだから、他の女の子と遊んでなかったの?」

 

奏「え、誰から聞いた?」

 

菻「井間先輩から…仲よかったの知らなかった〜!」

 

奏「あーーーーーもう会わせないようにしたかったのに」

 

菻「え、なんで?」

 

奏「めっちゃいい人なんだもん…菻が好きになったら困る…」

 

菻「やー、なーに言ってるの!私も、奏とがいい、奏と付き合いたいっ」

 

奏「…ほんと?」

 

菻「ヨロシクオネガイシマス…」

 

奏「コチラコソヨロシクオネガイシマス…」

 

奏、菻「……ふふふははは!」

 

 

仲良しさんのカップル誕生です

 

キッチンから理玖もニコニコして見守っていました。

 

理玖「お祝いのケーキでも出しちゃおうかな?」

 

おまけ

 

菻が奏の元へダッシュしていった後、

 

芽衣「奏くんが菻を選んだの、めっちゃ嬉しくて」

 

愛華「センスいいよね、奏くん」

 

芽衣「だよね!!奏くんめっちゃいい人だったしほんとよかった〜」

 

井間「いいね、仲良しなんだねお友達。」

 

芽衣「もっちろん!井間さんもありがとうございます!

   菻の背中を押してくれて!」

 

井間「いや、ちょっとお節介しちゃったかな」

 

愛華「優しいのね。」

 

井間「…ふふ、愛華ちゃんと芽衣ちゃんもね…」

 

井間はヒラヒラ手を振り去っていきました。

 

芽衣「…あれ?名乗ったっけ?私たち」

 

続く

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